2005.04.16 浅虫温泉湯島

 浅虫温泉湯島でのブナの木陰の音楽会も今年で3年目。その3年目にして、初めて島の頂上で演奏会が行われた。小さな島の頂上で、かつ、ご覧のようにカタクリが群生しているのだから、花を踏みつけてしまう危険が高い。それを恐れて、これまでは中腹の弁天様のところで行ってきた。この日は殺到と言えるほどの人手ではなかったので、念願の頂上で、お花畑に囲まれての演奏になった。

 この日は弘前市からの木管三重奏団のみなさんの演奏。これがとてもオシャレな空間を創り出していた。モーツァルトを中心にしたクラシックたが、やはり、自然の中で聴く音楽は素晴らしい。花の香りに包まれて、優美な音楽を聴く。やっと訪れた北國の春は、実に麗しい。

 藤原家隆の「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」は、カタクリやキバナノアマナには言えないのだろう。が、しかし。北國には、桜以外にも、スプリング・エフェメラルと呼ばれる、桜に負けぬ花がある。十和田湖にも、そろそろ、キクザキイチリンソウが咲き始めるだろう。

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